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> No.71[元記事へ]
大阪城の桜も綺麗ですね。
私の方は、今年の桜は近所で楽しみました。
とくに、古典の世界からそれを楽しむというあまり似合わぬ経験をしました。
ここでは、谷崎潤一郎の「細雪」の花見を描いた名場面を紹介したいと思います。
あの、神門をはいって大極殿を正面に見、西の廻廊から神苑に第一歩を蹈み入れた所にある数株の紅枝垂、―海外にまでその美を謳われているという名木の桜が、今年はどんな風であろうか、もうおそくはないであろうかと気を揉みながら、毎年廻廊の門をくぐるまではあやしく胸をときめかすのであるが、今年も同じような思いで門をくぐった彼女たちは、たちまち夕空にひろがっている紅の雲を仰ぎ見ると、皆が一様に、
「あー」
と、感歎の声を放った。
情景が眼に浮かぶようです。
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